“『FILE173:「宇宙の果てまで連れてって」』を見た。”

2012.02.09.O.A.(再放送 2012.02.13.夜中)

FILE173:「宇宙の果てまで連れてって」を見ました。

村山斉(むらやまひとし)・[素粒子物理学]
東京大学国際高等研究所 数物連携宇宙研究機構(IPMU)機構長・特任教授。

先ず、以下に番組内容のメモ。↓

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

村山:「地球から132億光年先の銀河。今のギネスレコード。これが今 一番遠くで見れた銀河。遠いから暗いし。」
田中:「どうしてそれが132億光年って分かった?」

村山:「ここから光が来る前にすごく赤くなる。どのくらい遠いか大体わかるんですよ。で132億光年までは銀河見えるんですけど、もっと先を見ると 実はビッグバンも見える。」
田中:「えぇ〜っ!?」
村山:「遠くを見る ということは、光が来るのに時間がかかるわけだから 昔が見える。137億年前に まだ熱かった宇宙の姿というのが望遠鏡でまだ見える。」

村山:「ここまで見えるので、宇宙の昔の姿っていうのは 今よりずっとちっちゃくて、熱い、それでビッグバンっていうわけなんですけど そういうものから始まったっていうのはもう 間違いない。」


村山:「(観測されたデータを元に作成された地球を眺める様子をどんどん離れて見ていくシミュレーション映像を見ながら)分かったのは銀河はどこにでもある、けどちょっとムラムラがあるってことがはっきりしてきてて。」


村山:「(ブラックホール)我々の銀河系のど真ん中にある。ブラックホールに吸い込まれると出てこれないって言うじゃないですか。でも吸い込まれる前に 断末魔の光を出す。」


村山:「ブラックホールっていうのは 周りの空間を歪めているんだ っていう アインシュタインが言うには。 そもそも重力っていうのは 空間のゆがみのことなんだ。2つものを持ってきて、それぞれ空間歪みますよね。」

2012 02 16 爆問学問FILE173 01

2012 02 16 爆問学問FILE173 02


村山:「で、これ手離すと寄ってくるじゃないですか。これ引力なんですよ。だから1個1個のものがピピピッと信号を発して、『こっちこい』と、言ってるんじゃなくて、やってるのは周りの空間を歪めることなんだ。そうするとそれが引力になるんですね。 だから太陽の周りもブラックホールの周りも実はこう空間が歪んでる。で歪んでる空間の周りを地球がこう、くるくると回り始める。」

2012 02 16 爆問学問FILE173 03


Q.『宇宙にはどのくらいの数の星があるの?』
A.1000億(の星)×1000億(の銀河) 100垓。


Q.ブラックホールに出口はあるの?
村山:「ブラックホール、じゃあ死の天体かっていうと、ブラックホールからちょろちょろ熱が出ているんですね、熱っていうのはエネルギーを出してるわけだからずーっと放っておくと先細って無くなっちゃうじゃないですか。蒸発する。じゃあ、中に入ったものは蒸発するとき出てくるのか………これ実はホントのことはよくわかってないですけど、何らかの意味で入ったものも出てくるんだろう…っていうのが今の定説です。  …ブラックホール自身がいずれなくなっちゃう…でもそれには、ものすご〜〜〜〜…く、長い時間がかかるので、たぶん見てる間には起きないと思うけど、でも、
“A.(出口は無いけど)原理的には出てこれる。”っていうのが今の定説ですね。」


●宇宙の終わり。

村山:「今まで考えられてたのは、宇宙は大きくなっていくわけですけど、だんだん ゆっくりになっていくと思っていたんです。宇宙の膨張ってすごい話みたいだけど ボールを投げたのと同じなんです。このボールをこう上に投げる。最初に『えいやッ』って投げるのがビッグバン。ボールがだんだん上に上がっていくっていうのが、宇宙が大きくなることなんですね。で、これを(手持ちのボールを上へ投げる)投げると 落っこちてくるじゃないですか。っていうことはだんだん遅くなっていって、どこかで止まる。で、落っこってくるっていうことは宇宙はだんだん小さくなるので つぶれちゃうんじゃないか。これが一つ。」
   「もし ボールをロケットで打ち上げたら、地球の重力を振り切ってずっと遠くまで行っちゃうかもしれないだんだん遅くはなるけど、振り切って行っちゃう。」

2012 02 16 爆問学問FILE173 04


村山:「その2つが宇宙の終わりだろうって、70年間言われてたんです。 …これも覆っちゃった。98年に覆っちゃった。  何を使って調べたかっていうと、超新星なんですけど、この銀河の中で超新星が爆発すると 明るくなってますよね。」

ナレーション:「(覆した3人の研究者)3人が宇宙の膨張速度を計る目印にしたのが 超新星爆発。近くにある 比較的新しい爆発と、遠くにある古い爆発の明るさや色を観察し、地球から遠ざかっていく速度を比べたのだ。そして出た結果は…」
村山:「実は宇宙の膨張はだんだん早くなっている。加速している。これは本当に気味悪い。みんなビックリした。」
太田:「気味悪い…(笑) 普通の物理法則じゃないもんね。」
村山:「言ってみれば、ボールを上に投げますよね、そうするとどんどん」
田中:「江川のストレートだ。手元で伸びる感じ。」
村山:「そう。(笑) 最初減速したのにだんだん途中から加速し始めるんですよ。最近加速が始まった。」
太田:「最近て?(笑)」
村山:「70億年ぐらい前。」
田中:「70億年…。(笑) 大昔じゃん。」

太田:「光でなぜ宇宙が満たされないかみたいな話あるじゃないですか。それは宇宙が膨張してるから どんどん遠くへ行くんだ …っていう理屈でおれは把握してたけど。だけど光の速度が一番速いわけでしょ?そうすると 宇宙がゆっくりになりゃ(ゆっくり広がれば)いずれ光で宇宙は満たされちゃう。」
村山:「そうですね。とくにつぶれ始めたりしたら 夜空も明るくなっちゃう。」
太田:「だとしたら加速したほうがすんなり。その理屈だけを考えれば ですよ。」

村山:「でも加速するともっとドラマティックなことが起こるかもしれないんで、あの どんどん どんどん加速してますからあるとき宇宙の膨張の速さがどんどん速くなって 宇宙が無限に引き裂かれて終わっちゃうっていう可能性もあるんです。要するに“ビッグリップ”。…銀河もはがされて星がバラバラになっていくんですよ。…起きるとしても これから1000億年よりも先の話だから。」
太田:「そのとき地球にわれわれ居たらどういうことが起こるんです?」
村山:「地球もどんどん太陽からはがされていく。はがされてどんどん寒くなりますよね。太陽も引きちぎられる。」
-----惑星もバラバラに砕け散っていく。

村山:「どんどんバラバラになっていくので、ちっちゃいちっちゃい つぶつぶになっていく。1個1個のものがバラバラになって、素粒子になって 宇宙は空っぽ。」
太田:「どこに行っちゃうの?」
村山:「無限に薄くなっていっちゃって、あるんでしょうけど ずっと向こう。」

村山:「今までの膨張の歴史をもっと正確に調べようと それでこうさっきの…すばる望遠鏡っていうハワイにある望遠鏡に 大きいデジカメを付けようと。デジカメといっても 画素数が9億で、重さが3.5トン。  それを使うと、今までの歴史がもっとちゃんと調べられるんですよ。」



●宇宙は何でできている?
ナレーション:「ところで そもそも宇宙は何で出来ているのであろうか? 実はわれわれが通常、物質と呼んでいる、原子で出来たものは、宇宙を構成する物質の2割にも満たない。残り8割以上は 目に見えず、触れることもできない 未知の暗黒物質なのだ。これがそれを証明する写真だ。」

2012 02 16 爆問学問FILE173 05


ナレーション:「銀河の光が奇妙にゆがんでいるのがわかるだろうか。これは銀河の光が地上に届く前に暗黒物質の強い重力によって歪められたせいなのだ。」

田中:「暗黒物質ってイメージ的に 悪い みたいななんかね 悪玉みたいな。見えないところに何かがあることが分かった。っていうことですね。」

村山:「暗黒物質があるっていうのが現実的な宇宙で、無いのが非現実的な宇宙です。暗黒物質があれば重力でモノを引きつける。暗黒物質が集まってくると、そこに普通のガスを引きずり込んでガシャガシャやってるうちに星が出来て銀河が出来る。 でも暗黒物質が無い宇宙だと、137億年待っても全然コントラストが生まれなくて星もなくて銀河もなくて 我々も存在しない。」



Q.地球や他の惑星は丸いのに、小惑星イトカワは何故ピーナッツ型なの?
村山:「重力で決まっている。地球くらいの大きさになると、重力ではじとはじが引っ張ってますから 離れてるところがくっつこうとする。自分の中でだんだん丁度いいとこに落ち着こうとするうちに徐々に徐々に丸くなる。ちっちゃいものはイビツな格好のままでいられる。」

Q.ベテルギウス超新星爆発を自分たちで観測できる?
村山:「近くですよ。数百光年くらい。(640光年) 昼間でも見える。超新星爆発が起きるとものすごい明るくなって。肉眼でも分かる。」
村山:「(そろそろ爆発するんじゃないか…ということは分かるのか)分かる方法もある。星が爆発する前にニュートリノが出始める。(※ニュートリノ…物質の最小単位“素粒子”のひとつ)で、そのニュートリノを始めにつかまえておけるくらい大きな装置があれば、『そろそろですよ』と世界中に予告することが出来るかもしれないです。」



ナレーション:「フランスからイタリアまで、素粒子ニュートリノを飛ばし、光の速さと比べる実験を行ったところ、なんとニュートリノが光に勝ってしまったのだ。この結果が本当ならば アインシュタインが唱えた『宇宙には光速を超えるものは存在しない』という物理学の土台とも言える定説が覆り、タイムマシンも実現可能となってしまうかもしれない。」

村山:「あれ本当なら天地がひっくり返る騒ぎですよ。」
太田:「それはアインシュタインの理論を完全否定するものなの?」
村山:「タイムマシンが出来ちゃうか、アインシュタインが間違いか。どうしてもそうなっちゃう。」
太田:「そうやら それっぽい感じになってるみたいですよ今。」
村山:「でも、すっごく難しい実験なんですよね。750km離れたところにニュートリノ打つと。で着いた時間を正確に計るんですけど、それがどんだけ速かったか っていうと、65ナノ秒。だから1秒の…“10億ぶんの65”秒だけ ちょっと速かった っていう。そういう微妙〜な実験なので。」

太田:「ありえます?」
村山:「う〜ん、アインシュタインの理論はことごとく正しかったわけですよ。何べんも何べんもテストを重ねてきても。だからちょっと有り得ないかな って普通の人は思ってるので。だからどっちかって言うと、この新しい実験のほうに何か見落としがあるんじゃないかと。でもちゃんと調べて。ホントかどうか調べないと。科学だから『こういうようなハズだ』っていうのはマズいので、もしかしたらホントかもしれないからちゃんとやってみよう…という、やるべきじゃないですか。」




村山:「謙虚になりますよね。   天動説のころ、自分たちが真ん中にいて、全部しもべみたいに周りを回ってると思っていた  のが地動説になって、太陽の、周りを回っている。そしたら太陽も中心じゃない。銀河の中をぐるぐる回っている。たくさんある星の1個に過ぎないんだ。 でも、その人間が 宇宙137億年の歴史をここまで分かってきた。それってすごいと思いません?」
太田:「奇跡」


◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

はじめ、数式ばかりが書かれてたときには、どんな難題なのだろうかと思ってましたけど、村山先生の話自体はとても分かりやすかった感じ。

そもそも、なんで宇宙は在るのか。
宇宙はどういったもので形成されてるのか? ってコトに触れたあたりは面白かったです。

ニュートリノと光の話であった、タイムマシンの話とかにしても、過去に戻るとか未来へ行くとかじゃなくても、未来を想定したり、過去を見ることは可能なんですものね。
ビッグバンが見れるとか、または宇宙の終わりが推測できるとか あったので。

なので、一人の人間が どのような道程を経て成長をなしていったのかとか、社会や環境が何を経て変貌を遂げていったのか、というのが分かるのかしら。
…と、宇宙規模の話の中で小さいこと思ったりして。

や、存在するものが、生まれては消えて(粉々になって、見えないくらいのものになって?)、いくワケですから。
今、可視可能で存在認識しているものも、不可視なものによって成り立っているとか、暗黒物質じゃないですけどね。


重力からの引力。重力によって回転しながら引き寄せられていくことも面白かったな。
…というか、ジョジョ第6部を思い出しましたよ。
最後のプッチ神父の『時の加速』と『重力』と『運命』。

プッチ神父の能力、『メイド・イン・ヘブン』の能力解説にもあるんですが、『重力』と『時間』の関係で、『重力』が重くなるほど、『時間』は遅くなる。
(ところでブラックホールを表すときの、重力や空間の歪みで、ボールが円を描いて中心へいった、というのも、その『回転』がなんか第7部S.B.R.のような感じで、宇宙の行き着く先みたいな…。蛇足だけど。あやふやだけど。)


で、
宇宙空間に拡張し続けるというなら、今回の放送であったように、宇宙が膨張し続けるならどんどん重力とは無縁になっていって、『加速する』ことも納得がいくんですけどね。

でも、これって、パラレルワールドとは違うものね、時間も重力も一方通行で、タイムマシンの是非についてもあったけど、時間や空間は循環してるワケじゃないから。
観測することは出来ても、そちら(未来や過去)に実際に行くことは出来ない(おそらく)。
(けどこれも、爆問学問の過去放送で何かの乗り物(リニア?)で、速度が速まっていったら未来に行けるんじゃね?的な何かがあったような。(うろ覚え)つか、単純に、今後も技術だけは間違いなく進歩するハズなので、どんどん『速い乗り物』は開発されていくだろうので、『時間』の体感の差異も生じてくる可能性もあるんじゃないかと。でもこの体感も主観が伴うものならば、共感しにくいのかしら。)

そうなると、“終わり”はどう迎えるのか、って話で、『始まり』がある以上『終わり』がある。…だなんて安易な文言で表すことは可能だけど、3次元における物質自体に破壊と創造があったり、生命的には…仏教的見地としての(?)輪廻があって、死んでもまた生まれ変わる みたいな、“終わり”が、循環込みでの終わりしか無いのなら、宇宙も終わりを繰り返す?
引き裂かれて粉々になって空っぽになっても、そこからまた新たな物質が生成されて繰り返し誕生していくのかな。

完全に“終わり”というのは観測者の主観、神の視座(?)の認識次第によるものとか?




………なんかぐだぐだ書いてしまいましたが、キリが無いし、素人が文献も読まずに番組感想だけで書いても仕方ないのでここまで。(笑)